2026/06/04

バリのココナッツオイル

ココナッツ Bali_2026

先日行ったバリで、ココナッツオイルの作り方を習ってきました。

ココナッツオイルの作り方には3通りあります。
工業生産的に作る場合は、ココナッツの白い果肉を日干ししたコプラと呼ばれるものを圧搾します。
ホームメイドで最近人気なのは、ココナッツミルクを室温発酵で分離させて濾過したコールドプレス式のもの。
そして、最後は、ココナッツミルクを煮詰めて作る、伝統的な加熱式のもの。
今回は、この加熱式のものを習いました。
手順としては複雑なものではなく、読み聞きして知ってはいたのですが、実際にやったことがなかったのです。

使うのは、冒頭の写真くらいのココナッツ。
収穫した青いココナッツを、6〜10ヶ月ほど寝かせ、しっかり熟させたものです。
熟すほどに、中の白い果肉がしっかり厚みを増していくんですよね。

ところで、バリには2種類のココナッツがあります。
通常、飲み物として出される大きくて青いココナッツと、小ぶりの黄色〜オレンジ色のココナッツ。

オレンジのココナッツ Bali_2026

オレンジのココナッツはバリの儀礼で使う用で、飲用・食用もできますがサイズが小さい。
大ぶりの緑のココナッツをしっかり熟成させたものがオイルを取るのには向きます。

すっかり乾燥した分厚い外皮をナタではがし、中の胚珠を取り出します。

ココナッツを割る Bali_2026

ナタでコンコンと周を叩いていくと、あるタイミングでパカっと割れます。

ココナッツ Bali_2026

この時、中にある水分はタライで受けておきます。
しっかり厚みのあるいい果肉。

これをさらに小さく割ってから、外側のカラから身を外し、擦りおろしていきます。

ココナッツを擦る Bali_2026

自分でやる場合、ここまでの作業は、市場のココナッツ屋さんでやってもらえます。

指を擦らないように気をつけて(小さくなったかけらは危ないので食べてしまいましょう)、
擦り終わったら、とっておいたココナッツの水分(濾しておきます)に適量水を足したものに加え、
じっくり揉んで油を含んだココナッツミルクを作ります。

ココナッツミルクをとる Bali_2026

十分に揉み出したら、布で漉してぎゅうっと絞ります。

そのココナッツミルクに、ターメリックを2、3かけらほど入れるのが、このお家のママ直伝のコツ。
ターメリックが入ることで、油分が分離しやすくなるのだそうです。

ターメリック Bali_2026

ココナッツミルクにターメリックを入れたら、かまどの火にかけます。
先ほど剥がした乾燥した外皮は、この時の燃料になります。

ココナッツミルクを煮立てる Bali_2026

通常、ココナッツミルクを使って料理をする際によく言われるのは、
「弱火でじっくりかき混ぜながら。じゃないと分離しちゃうから」
なのですが、今回は分離させたいので、強火でどんどん煮立てていいのだそうです。

搾りかす Bali_2026

ちなみに、ココナッツミルクの搾りかすは、鶏たちが喜んで食べます。ヒナがたくさんでかわいい。

分離した油分 Bali_2026

少し煮立てたらこのように油分が分離します。そこで一旦、火から下ろします。
その上で、ココナッツオイルの表面に浮いた油分をおたまで掬い集めて、別の鍋に移して行きます。

油分を分ける Bali_2026

油分を掬ったおたまを鍋の上で少し傾けて、ふうふうと吹くのです。
そうすると、表面の油分が下の鍋の中に流れ落ちていきます。
これはね、ちょっと楽しい。

こうすることで、煮詰める時間を短縮することができるわけですね。

ココナッツの油分 Bali_2026

で、ここから再び煮詰めていきます。
水分をほとんど除いた状態で煮詰めるので、焦げないように、鍋肌をこまめに撫でながら。

煮詰める Bali_2026

そしてすっかり分離したならば、出来上がり。
残ったカスの部分を漉すのを忘れずに。

ココナッツオイルのカス Bali_2026

このカスは、西ジャワ地域だとガレンド/Galendoと呼ばれます。
地域によってはタイ・ミニャッ/Tahi Minyakやタイララ/Tailalaとも呼ばれます。
ココナッツの甘味と旨味がぎゅっと凝縮されたところに加熱によって香ばしさも加わり、
わたしは、これが大好きなんです。
正直、最初に鍋に入れたココナッツミルクを全部煮詰めたら、ガレンドがもっと採れるのでは?と思ったり。
時間がかかるとしても、わたし的にはその価値がある、笑。
そのまま食べても美味しいし、チリなどと合わせて料理に使っても美味しいです。

それはともかく。

ココナッツオイル Bali_2026

こうしてできたココナッツオイルは、素晴らしくいい香りがします。
でもそれは、香料などでよくある「ココナッツ」の香りとは違います。
もっともっと「美味しそう」な香り。
ナッツの香ばしさもあるし、煮詰めたことで生じるカラメル的な香りもある。
このオイルで揚げたドーナツは、一口でわかるくらいに香り高いのです。
こうして伝統的な手法で作られたココナッツオイルは、バリの料理でには欠かせないもの。
そして、料理だけでなく、スキンケアやヘアケア、時に小さな傷の手当てにも使われます。

ココナッツ1つから採れるオイルは、手のひらサイズのボトルでこのくらい。

ココナッツオイル Bali_2026

ターメリックを入れたので、少し黄色がかっています。

この時は、わたし一人だったのでココナッツも1つだけで作りましたが、
この家族が自分たちように作る時は、10個くらいのココナッツを使い、丸一日を費やすのだそう。
とても時間がかかるのですが、その作業の間はきっととてもいい香りが漂うのだろうなと想像します。

バリの村 Bali_2026

こんなのどかな、バリの村のお家でのひとときでした。


2026/01/10

マナドの食卓④

ペルケデル・ジャントゥン・ピサン Manado_North Sulawesi, 2025

マナドのごはんのお料理レッスン、ベジ編。ガシガシ作って参りましょう。

まずは、マナドごはんの定番、トウモロコシのフリッター。ペルケデル・ジャグン/Perkedel Jagung。

ペルケデル・ジャグン Manado_North Sulawesi, 2025

ペルケデル・ジャグン Manado_North Sulawesi, 2025

スイートコーンを削ぎ落としたところに、ハーブを加えます。
ハーブは、小口切りにしたネギと、少しフレーバーを変えようということで、葉セロリです。

ペルケデル・ジャグン Manado_North Sulawesi, 2025

そこに、市販の揚げ粉を加え、水適量を入れて、味を整えます。
液状は、お玉でとろっと掬えるくらい。

ペルケデル・ジャグン Manado_North Sulawesi, 2025

ペルケデル・ジャグン Manado_North Sulawesi, 2025

ペルケデル・ジャグン Manado_North Sulawesi, 2025

インドネシアのママたちは揚げ物上手。高温でカラッと、狐色にあげます。
トウモロコシの甘味と、ハーブの香り、歯応えのいい衣。
これは、カロリー高いってわかっているけど、でもやっぱり食べずにはいられない、定番中の定番です。

ただ、このママの手順だとハーブとできあいの粉、としかわからなかったですよね。
滞在先のキッチンでは、もうちょっと詳しく聞きました。

同じペルケデルでも、こちらはバナナの花。ジャントゥン・ピサン/Jantung Pisangのペレケデルです。

ペルケデル・ジャントゥン・ピサン Manado_North Sulawesi, 2025

バナナの花は、ガクも花も全部一緒に3〜5mmくらいでザクザクと切り、塩をしてからすすぎます。
これは、アク抜きですね。
すすいで水気を切ったところに、シャロットとニンニクをブレンダーにかけてペーストにしたもの、生卵、
ハーブは刻んだネギと、この時はミントの葉っぱを加え、小麦粉と米粉、水適量で液状を調整します。

ペルケデル・ジャントゥン・ピサン Manado_North Sulawesi, 2025

トウモロコシの時よりはもったりめですね。このへんは、素材と、目指したい揚げあがりに合わせて調整で。

ペルケデル・ジャントゥン・ピサン Manado_North Sulawesi, 2025

ペルケデル・ジャントゥン・ピサン Manado_North Sulawesi, 2025

油で揚げてあるからというのもありますが、バナナの花のアクのえぐみも感じず、美味しい仕上がり。
キャッサバの葉を刻んだものでもできるそうです。

マナドの植物、不思議とアクががそれほど強くない印象。
次の、パパイヤの花も同じく。我が家では3回くらい茹でこぼさないと苦くなってしまうのに、
マナドのはさっと1回下茹でしただけで美味しいんです。
品種の違いなのかもしれませんが、不思議です。

パパイヤの花 Manado_North Sulawesi, 2025

ということで、下茹でしたパパイヤの花。この時合わせたのは、シダの葉でした。
サユール・パク/Sayur Pakuもしくは、サユール・パキス/Sayur Pakisと呼ばれます。

シダの葉 Manado_North Sulawesi, 2025

シダの葉 Manado_North Sulawesi, 2025

シダの葉 Manado_North Sulawesi, 2025

この葉っぱも、下茹でなしで苦味もなく美味しいのです。

シダの葉とパパイヤの花 Manado_North Sulawesi, 2025

ハーブ Manado_North Sulawesi, 2025

シダの葉とパパイヤの花の炒め Manado_North Sulawesi, 2025

入れるハーブは基本のものを全部。パンダン、クマンギ、ネギ、ターメリックの葉、レモングラス、コブミカンの葉。
そこに、刻んだシャロットと、写真には写っていないですが、ざく切りトマトも。
で、ざっと全体を炒め合わせます。味付けは、塩。お好みでチキンスープの粉とか、そいういうものをぱぱっと。

そこで、ママは「やっぱ入れたいな、入れちゃおうかな、入れたほうが美味しいもんね」と言いながら、
豚の皮をバリッとあげたものを放り込みました。

シダの葉とパパイヤの花の炒め Manado_North Sulawesi, 2025

この皮が、野菜から出た水分を程よく吸収し、動物性の旨みにもなって、確かにナイスなアクセント。

ちゃっちゃっとできてしまう一皿。

とにかく、マナドごはんの調理は早いのです。こういうところも、海南華人の影響なのでしょうかね。

宿のキッチンでは、タロ芋とカツオの燻製のスープも作りました。
スップ・ベテ/Sup Bete。ベテはマナドの言葉でタロ芋のことです。

たっぷりの刻みニンニクと、ほぐしたカツオの燻製を炒め、
ニンニクが色づいたら水を足し小さく刻んだタロ芋を。

スップ・ベテ Manado_North Sulawesi, 2025

スップ・ベテ Manado_North Sulawesi, 2025

スップ・ベテ Manado_North Sulawesi, 2025

味は塩で軽く。
これは、美味しくないわけないですよね。想像通りに美味しいです。油はしっかり使うが正解です。

あと、宿のキッチンでは、もう一品、野菜炒めも。

野菜炒め Manado_North Sulawesi, 2025

大慌てで調理してた時に、パッと作られたので記録できなかった。
でも、まあ大体もうわかりますよね。
茄子、ジュウロクササゲ、トウモロコシ。油を吸ってとろっとした茄子とトウモロコシの甘さが最高です。


で、大慌てで作った宿のお昼ご飯です。
動物性タンパク質も、お野菜もバランスのいいプレートではないでしょうか。

習った料理ではないですが、マナドごはんのお野菜編をあとちょっとだけ。

マナド食堂 Manado_North Sulawesi, 2025

パンギ Manado_North Sulawesi, 2025

パンギ Manado_North Sulawesi, 2025

旅の最中に友人が教えてくれた一皿で、
タクシーの運転手さんにこの料理を食べられるところを聞いてたどり着いた食堂でした。
(この食堂が何を食べても美味しいので、その後リピートしました)
パンギ/Pangiと呼ばれるのは、クルワック/Kluwakの葉っぱを細く細く刻んだもの。
クルワックは、スラウェシやジャワなど、インドネシアの地方でスパイスとして使われる大きめのナッツです。
真っ黒い色のスープ、ラヲン/Rawonが特に有名ですね。
その葉っぱを食べる、というのを、わたしはマナドで初めて知りました。(味付けは、マナドの味付けです)
しっかり歯ごたえがある葉っぱが美味しかったです。

それから、金時豆。キドニービーンズ。
この豆は、マナドではブレネボン/Brenebonと呼ばれます。

スップ・ブレネボン Manado_North Sulawesi, 2025

肉料理、特に豚ですが、を出すお店にはたいがいあるのが金時豆のスープ、スップ・ブレネボン/Sup Brenebon。
調理の過程で出た屑肉や、肉の茹で汁などを使ったスープに金時豆を加えたもので、
わたしはこれに目がないのです。
マナドの定食屋では味噌汁的な立ち位置なので、これだけ食べるということはあまりないのですが、
(なんなら、フリーでついてくる)
ジャカルタなどのマナド食堂でも、メニューにあれば頼まずにはいられません。

マナドではオランダの影響を受けた一皿だと言われていますが、
インドネシア東部で豚料理を出す地域では、この金時豆スープは見られる気がします。
どういう波及だったのでしょうね。

ちなみに、マナドには、金時豆をたっぷり入れた冷たいデザート、エス・ブレネボン/Es Brenebonもあり、
これまた素通りができません。

エス・ブレネボン Manado_North Sulawesi, 2025

そして、最後に、マナドを代表するサンバル、ダブ・ダブ/Dabu dabu。

ダブ・ダブ Manado_North Sulawesi, 2025

唐辛子、トマト(赤いのと緑のと)、シャロットを刻み、塩をしたところに熱した油をじゅっとして、
最後に柑橘の果汁を絞ったもの。焼き魚に最高ですよね、美味しくならないわけがない。
これがあってこその、マナドごはんだと思います。

ということで、美味しかったマナドのごはんもこれにて。

調理中 Manado_North Sulawesi, 2025

印象として、マナドのひとたちはとても人懐こく、外からきた人にもオープンでウェルカム。
キッチンで料理を教えてくれたママたちもしかり。
そして、これは、インドネシアどこででも同じことですが、地元の味を愛して、誇っていました。
そういうところが、大好きです。

あー、美味しかった。


2026/01/08

マナドの食卓③

マナド料理の素 Manado_North Sulawesi, 2025

マナドの食卓、今回と次回は実践編です。
滞在宿のキッチン担当のママと、知人の伝手でお願いしたフードスタンドをやっているママ、
この二人に料理を教わったのですが、それぞれレッスンを合わせて、プロテイン編とベジ編とします。

まずは、プロテイン編。

その前に、マナド料理の素を確認しておきましょう。
マナドごはんは基本、この「マナド料理の素」での味付けになります。これだけ揃えておけば大丈夫。
レシピの掲載はしませんが(いつもざっくりだから)、
実際のところ、作るときの分量は各人が「このくらいが美味しそう」と思う加減でいいのです。
それよりは、さくっと作れそう、と思えるところがマナド料理の魅力のひとつではないかと思います。

マナド料理の素(写真左から):
クマンギ/Kemangi(レモンバジル)
シャロット/バワン・メラ/Bawang Merah
ニンニク/バワン・プティ/Bawang Putih
カラマンシー/ジュルック・カストゥリ/Jeruk Kasturi(チュイ/Cuiとも)
生姜/ジャへ/Jahe
ターメリック/クニット/Kunyit
唐辛子/Cabai(写真はクリティン/Keritingと呼ばれる辛さ控えめのもの)
キャンドルナッツ/クミリ/Kemiri
レモングラス/セレ/Sereh
パンダンの葉/Daun Pandan
コブミカンの葉/Daun Jeruk
長ネギ/Daun Bawang
写真に写ってないけど、
ターメリックの葉/Daun Kunyit
ミントの葉/Daun Mint
トマト/Tomat

今回は使わなかったですが、肉料理にはガランガル/Galangal/Lengkuasも使うそう。

調味料は、塩と、化学調味料をお好みで。
ドライスパイスは胡椒程度でしょうか。

いずれにしても少なくともインドネシアにいたら、手に入れやすいものばかりではないでしょうか。

マナド料理の素(葉) Manado_North Sulawesi, 2025

マナド料理の素(ペースト) Manado_North Sulawesi, 2025

ハーブ類:クマンギ、レモングラス、コブミカンの葉、ネギ、ターメリックの葉
ペースト系:シャロット、ニンニク、生姜、ターメリック、唐辛子、キャンドルナッツ
これらが、マナド料理の基本の味付け、ウォク/Wokuと呼ばれるものです。
ハーブでは、オプションでミントやパンダンの葉も加わります。

葉ものはザクザクと刻んで。レモングラスは香り出しなので叩いて縛っておきます。
パンダンやターメリックの葉は、刻んでもいいし、レモングラスのように縛ってもいいし。
これは、どのくらいの強度で風味を出したいかと、調理法に合わせる感じです。
根っこ系と唐辛子、キャンドルナッツはペーストにします。
ちょっとオイルや水を足して、ブレンダーにかけてしまって大丈夫。

この下準備をしておけば、あとは早いです、マナド料理。

では早速、ツナのウォク・ブンクス/Woku Bungkusから。
他の地域でペペス/Pepesと呼ばれる、バナナの葉で包んで蒸し焼きにした料理です。

ウォク・ブンクス Manado_North Sulawesi, 2025

ウォク・ブンクス Manado_North Sulawesi, 2025

ウォク・ブンクス Manado_North Sulawesi, 2025

フレッシュなツナを小さく切り、下処理として、カラマンシーの果汁と塩をからめておきます。
カラマンシーはインドネシア各地で、いろんな名前で呼ばれる柑橘ですが、
マナドではシンプルにジュルック・イカン/Jeruk Ikan=魚の柑橘、と呼ばれていました。
魚の臭みを取るために柑橘を使うのはよくありますが、マナドではカラマンシーにその役目が与えられ、
そして、それ以外では使うことはないねえ、と言われました。

下処理したツナをさっとすすいでから、ペーストとハーブのウォクと和え、塩とお好みで化学調味料を。
あとは、適量をバナナの葉に包んで、蒸し、そして蒸しあがったのを焼いて、香りよく仕上げます。

ウォク・ブンクス Manado_North Sulawesi, 2025

ウォク・ブンクス Manado_North Sulawesi, 2025

ウォク・ブンクス Manado_North Sulawesi, 2025

ウォク・ブンクス Manado_North Sulawesi, 2025

ウォク・ブンクス Manado_North Sulawesi, 2025

はい、美味しい。

この時は、バナナの葉で包むという一手間をかけていますが、これ、普通に炒め合わせてもOKです。
マナド食堂などでよく見るアヤム・ウォク/Ayam Wokuと呼ばれる料理は、
この料理のツナを鶏に変えて、この調味料を使って中華鍋で炒め合わせたものです。
そのアヤム・ウォクのアレンジ、ほぼ同じ手順ながらココナッツミルクを足したものが次。

アヤム・トゥトゥルガ/Ayam Tuturugaです。

アヤム・トゥトゥルガ Manado_North Sulawesi, 2025

アヤム・トゥトゥルガ Manado_North Sulawesi, 2025

熱した油にレモングラス、パンダンの葉、ターメリックの葉、コブミカンの葉を入れ、
ペーストのウォクを入れ炒めます。
香りが立ったら、食べやすい大きさに切った鶏肉を加え、ココナッツミルクを適量加えて煮たてます。
火が通ったら塩で味を整え、仕上げに刻んだネギとミントを加え、ざっと混ぜ合わせたら出来上がり。

アヤム・トゥトゥルガ Manado_North Sulawesi, 2025

はい、これまた美味しい。

この二つは滞在していた、ダイバー用の宿のキッチンで教えてもらったもの。
お昼の準備がてらに、あれこれメモをしながら調理していたのですが、途中で、
「え、早くに食べてチェックアウトしたいお客さんがいるの?あと1時間切ってるじゃない」となり、
そこから超特急に動き出したキッチンで、わたしは生徒というより、アシスタントのような扱いになりました。
それも結構面白かった。

次の魚料理ふたつは、フードスタンドをやっている別のママに教わったもの。
ウォクのぺーストが、水や油を加えずに細かいみじん切りになっていたのがこのママの特徴かな。

ウォク Manado_North Sulawesi, 2025

ウォク Manado_North Sulawesi, 2025

宿では、外国人客が多いことを配慮して、辛味のマイルドな長くてチリチリとした唐辛子を使っていましたが、
こちらのママは地元のお客さんに向けて作る人なので、小粒でしっかり辛い唐辛子が入っています。

では、まずは白身魚を調理します。料理名を聞かなかったんですよね。白身魚のウォク煮ということで。

トマト Manado_North Sulawesi, 2025

ここで、トマトの登場です。崩れやすいように小さめに切ります。

下処理した魚 Manado_North Sulawesi, 2025

なんだろう、赤いグルーパーかな。魚の種類に詳しくなくて恥ずかしいです、汗。
ここでもやはり、カラマンシーの果汁と塩で下処理をしておくのを忘れずに。

ハーブ Manado_North Sulawesi, 2025

ハーブたちはこんな感じで。ネギだけ小口切りですが、あとはざっくりです。
手前から、パンダン、クマンギ、ネギ、ターメリックの葉、コブミカンの葉、レモングラス。
(コブミカンの葉は手前のクマンギにも混ざり込んでます)

ではいざ。

白身魚のウォク煮 Manado_North Sulawesi, 2025

白身魚のウォク煮 Manado_North Sulawesi, 2025

白身魚のウォク煮 Manado_North Sulawesi, 2025

油を熱したところに、みじん切りの唐辛子たちと、トマトを入れます。
トマトに火が通ったあたりでガシガシと潰し、そこにハーブ類を入れ、ざっと混ぜあわせます。

白身魚のウォク煮 Manado_North Sulawesi, 2025

白身魚のウォク煮 Manado_North Sulawesi, 2025

白身魚のウォク煮 Manado_North Sulawesi, 2025

そこに、下処理をした白身魚を入れ、水適量と塩(お好みで化学調味料)を加えて煮たてます。
強火です。

そして、魚に火が通り、煮汁が少なくなってきたら出来上がり。

白身魚のウォク煮 Manado_North Sulawesi, 2025

大きめのハーブ類はよけて食べてくださいね。
これも美味しいんだ!

それから、お魚でもう一品。

酸っぱい魚のスープは、インドネシア各地の沿岸部ではごく一般的な料理です。
海魚の臭み消しに酸味を使うことがインドネシアでは広く好まれ、それは下処理からも伺えますが、
酸っぱい魚のスープもその一例。
その、酸っぱい魚のスープのマナドバージョンです。

使う魚は、小さめのアジ。

酸っぱい魚のスープ Manado_North Sulawesi, 2025

酸っぱい魚のスープ Manado_North Sulawesi, 2025

下処理はこちらも同様に。
そして、それを鍋で茹でます。

酸っぱい魚のスープ Manado_North Sulawesi, 2025

そこに、ざく切りのトマト、ハーブ類(レモングラスは叩いて)、シャロット、唐辛子、を加え、ひと煮たち。
魚に火が通って、塩で味を整えたら出来上がり。

酸っぱい魚のスープ Manado_North Sulawesi, 2025

ここでは、トマトが酸味担当。
ハーブたちも臭み消しに一役買っていて、さっぱりとしたスープになりました。
出来上がりのトマトの煮崩れ具合から調理時間がどのくらいかが伺えると思うのですが、あっという間です。

調理しながらママが、
マナド料理は早いのよ。パダン料理を習ったこともあるけど、もーあれは時間がかかりすぎ!
と笑いながら言っていました。

なんか、ますます作れそうな気がしきませんか。

白身魚のウォク煮 Manado_North Sulawesi, 2025

そんなマナド料理、次回はベジ編です。